国民年金基金の「予定利率」はいつの契約が有利か——加入時期で変わる終身年金額
国民年金基金の年金額は加入時の予定利率で固定される。金利環境によって有利不利が変わる仕組みと、加入タイミングを考える際のポイントを解説。
国民年金基金は「加入時の予定利率」で年金額が決まる
国民年金基金は、加入した時点の予定利率がその口数の年金額計算にそのまま反映され、加入後に利率が変動しても既加入分の年金額は変わらないという仕組みになっています。つまり、金利が高い時期に加入するほど、同じ掛金でも将来受け取れる年金額が有利になります。
予定利率はどう決まるか
予定利率は、国民年金基金連合会が国債利回りなど市場金利の動向を踏まえて定期的に見直しています。長く続いた低金利環境では予定利率が低く抑えられていましたが、金利のある環境に移行したことで、新規加入分の予定利率が見直される可能性があります。加入を検討する際は、現在の予定利率水準を確認しておくことが重要です。
「早く加入したほうが得」とは限らない理由
予定利率だけを見ると低金利期の加入は不利に思えますが、国民年金基金は加入期間が長いほど掛金の払込総額に対する終身年金の受給期間も長くなるため、単純に「利率が高い時期の加入が常に得」とは言い切れません。若いうちから加入して長期間の受給権を確保するメリットと、金利が有利なタイミングを待つメリットを比較検討する必要があります。
すでに低い予定利率で加入している場合はどうするか
- 既加入分の予定利率はさかのぼって変更されない:後から利率が上がっても、すでに加入した口数の年金額は当時の利率のまま固定されます。
- 追加で口数を増やす場合は現在の予定利率が適用される:口数を増口する際は、その時点の予定利率で新たな年金額が計算されます。
iDeCoとの使い分けで補う視点
国民年金基金は「予定利率が固定される確定給付型」、iDeCoは「運用成果次第で変動する確定拠出型」という性質の違いがあります。金利環境に左右されにくい終身保障を重視するなら国民年金基金、運用成果による上振れを狙うならiDeCoという役割分担で、両者をバランスよく組み合わせる考え方が有効です。
まとめ
国民年金基金の年金額は加入時点の予定利率で固定されるため、金利環境の変化を意識しておくことは重要です。ただし加入期間の長さによる受給メリットもあるため、利率水準だけでなく自分の年齢・老後設計全体から加入タイミングを判断しましょう。
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