小規模企業共済と経営セーフティ共済(倒産防止共済)の違い——フリーランス・個人事業主はどちらも入るべきか

小規模企業共済と経営セーフティ共済(倒産防止共済)の制度の違いと、フリーランス・個人事業主がどちらに加入すべきかを解説する。

目的がまったく異なる2つの制度

  • 小規模企業共済:経営者・個人事業主自身の「退職金」を積み立てる制度。廃業・引退時に共済金を受け取る
  • 経営セーフティ共済(倒産防止共済):取引先の倒産による連鎖倒産を防ぐための制度。取引先が倒産した際に無担保・無保証で借入ができる

節税効果の違い

  1. 小規模企業共済:掛金は月最大7万円(年84万円)まで全額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除になる
  2. 経営セーフティ共済:掛金は月最大20万円(年240万円)まで全額を必要経費(法人は損金)に算入できる
  3. 掛金上限の違い:経営セーフティ共済の方が掛金上限が大きく、単年での節税インパクトも大きくなりやすい

解約時の扱いの違い

小規模企業共済は廃業・老齢給付などの事由に応じて共済金を受け取る設計だが、経営セーフティ共済は40ヶ月以上納付すれば任意解約でも掛金全額が戻るという特徴がある。ただし解約時に受け取る解約手当金は全額が事業所得(益金)として課税される点に注意が必要だ。

フリーランスはどちらも入るべきか

  • 取引先が少数・特定企業に依存している人:経営セーフティ共済で連鎖倒産リスクに備える価値が高い
  • 退職金代わりの資産形成を優先したい人:小規模企業共済を先に検討すべき
  • 資金に余裕があるなら両方の併用も可能:それぞれ独立した制度のため、掛金上限まで両方に加入することもできる

まとめ

小規模企業共済は「自分の退職金」、経営セーフティ共済は「取引先倒産への備え」という異なる役割を持つ。事業のリスクと資金計画に応じて、優先順位を決めて加入を検討したい。

まずは無料で診断してみましょう。

iDeCo口座を無料で開設する (SBI証券・楽天証券など主要ネット証券対応)